2023.7.24
認知療法のあれこれ #3
アメリカ合衆国第44代大統領バラク・オバマ氏の選挙キャンペーンで一世を風靡した言葉です。
在任期間 (2009年~2017年) から推測すると、その数年前から変化への胎動が始まっていた
かもしれません。
そこで父Beckに問うてみたいのです。
まるでAaron T. Beck, MDをよく知る同僚のように、こんなふうに。
「ティム (Tim)、君が否定から肯定へ視点を転換したのには、何が影響してたんだい?」
父Beckの返事は直には聞くことができません。すでに2021年に亡くなっているからです。
そこにバーチャルな父Beckが登場します、いつもの赤い蝶ネクタイをつけて。
そして、85歳とは思えないほど、はつらつとした声で答えます。
「変革への新しい希望に合衆国全体が心震えていた『時』…」
BeckらがCT-Rに向けて大きく舵を切るのに、時代精神が関与していた、という想像がふくらみます。
バートランド・ラッセルの『西洋哲学史』(みすず書房) にあるように、
(哲)学者の意見は「各人の環境の所産 (an outcome of his milieu)」として理解できるかもしれないのです。
文責 井上和臣
7月の花〈朝顔〉の花言葉・・・愛情、平静、はかない愛